2元1次不定方程式(その2)
先ほど「2元1次不定方程式」の記事を上げたのですが、「東大塾長の理系ラボ」というサイトの「ユーグリッドの互除法」のページに丁寧な解説がありました。先に検索すればよかった…。まぁ、自分で考えるのも頭の体操です(笑)(無料見ることのできるサイトですが、有料の塾のコンテンツでリンクの是非がわからないので、あえてリンクを張っていません。)
さてと、当該ページには$ax + by = 1$の2元1次不定方程式をユーグリッドの互除法で解く方法が載っていました。そこで、これを$ax + by = c$に一般化する方法を考えてみました。「習えばいいじゃない」とお考えかもしれませんが、このような考察が頭を柔らかくするものと(個人的には)思っています。もちろん、基礎は教科書で学習するのですが。
では早速…。先ず
\begin{eqnarray*}
ax + by = c
\end{eqnarray*}
の$c$を$1$に置き換え、
\begin{eqnarray*}
ax + by = 1 \tag{1}
\end{eqnarray*}
とします。そのうえでユーグリッドの互除法を使って$(1)$の解の1組$(x, y) = (x^{\prime}_{0}, y^{\prime}_{0})$を求めます。こうすると、
\begin{eqnarray*}
ax^{\prime}_{0} + by^{\prime}_{0} = 1 \tag{2}
\end{eqnarray*}
となりますので、$(2)$の両辺に$c$を掛けると
\begin{eqnarray*}
cax^{\prime}_{0} + cby^{\prime}_{0} = c \tag{3}
\end{eqnarray*}
が成り立ちます。$(3)$を変形すると
\begin{eqnarray*}
a(cx^{\prime}_{0}) + b(cy^{\prime}_{0}) = c
\end{eqnarray*}
となり、$ax + by = c$の解の1組は$(x, y) = (x_{0}, y_{0}) = (cx^{\prime}_{0}, cy^{\prime}_{0})$となります。全ての整数解が必要であれば、2元1次不定方程式で導いた$k$を用いる式を使えばOKです。